2007年12月26日

CGMに未来はあるのか

共同声明の反応をいろんなブログ、掲示板スレを
見て回ったのですが、

「ドワンゴ、ざまあ!強奪を防いだクリプトンよくやった!」

との反応が目立ちます。
表面から見たらドワンゴ=悪みたいな図式の方が
分かりやすくて面白いのでしょうが・・・

ドワンゴが先走ってJASRACへ信託しようとして
空気読めなかったのは
批判に値するとは思いますが
クリプトンサイド、つまりクリプトンが
間に立てた代理業者が作者との契約を
進めず業務を怠ったことが齟齬の原因です。
結局、作者への説明、契約を行うのは
代理業者をはずして
クリプトン・フューチャー・メディア社
が直接行ってるようです。

現状まだそんなに数も多くない分、
着歌配信においてはそれでいいかもしれませんが、
映像関係、特に人気のPV作品をなんらかの
形で商品化しようとする場合、
その契約をクリプトンだけで取りまとめられるのでしょうか?
CGM作品の権利者は誰なのか?という問題に突き当たります。

一つの素材を大勢のユーザーでよってたかって
素晴らしい作品に仕上げたは良いが、
いざ商品化して利益を作者に還元しようとした場合
それが出来ない可能性があります。

たとえば作詞者Aの歌詞で作曲者Bが歌曲を作り、
絵描きCのイラストを元に3DモデラーDの作った3Dモデルを使って
EがアニメーションにしてPVを作成したとしたら、
権利者は誰になるんでしょう?
Eだけのものじゃないはずです。

Eに丸投げしてEと各作者の話し会いで
マージンを決める方法もあるかもしれませんが
話し合いが上手く行かなければ
いつまでたっても契約出来ない可能性が大です。

ドワンゴから代理業者に委託願いがあったのは
はたして着歌だけでしょうか?
PV作品を着ムービーとして配信できるよう
頼まれたとしたら、
ここの198の状況になったのかもしれません。
       / ̄ ̄ ̄\
     / ─    ─ \
    /  <○>  <○>  \.    
    |    (__人__) し  |
    \    ` ⌒´    /
    /     F.W       \
いったい、誰と何を話せば良いのか

ひょっとしたらそれが原因で業務放棄し、
逃げたのかもしれませんwww

クリプトンからCGMに関して新しい出口の示唆が、
あったように思いますが、
あくまでCGMを盛り上げていく方策の検討であって、
音楽作品に関することのみだと思われます。
しかしピアプロ、zoomeによる、クリプトン提携の企画「TDKI」のこともあり
ユーザーは映像作品も含めたCGMの出口を用意してくれるのだと
勝手に思い込んでるのだとしたら
クリプトンは重い十字架を背負ってしまうのではないか
と思いました。

では、映像を含めたCGMを商品化する場合、
どういう手段があるでしょうか?

個別に、作詞、曲、イラストの版権等を
それぞれの作者からあらかじめ買い取るって手もありだと思います。

権利の囲い込み、独占は絶対悪ではなく
業務の一形態にすぎないことを理解するのは
そんなに難しいことでしょうか?
まあ他にもっと良い手段はあると思いますが
とりあえず思いついたので・・・

六角大王の制作会社鰹I作が販売してる
「さし絵スタジオ」という商品があります。
これに使われてる3Dオブジェクトは六角ユーザーが
制作し、鰹I作が作者から買い取ったものです。
その際、契約書の交換はせず、
基本的に覚書に同意するだけです。
私も幾つか制作し、○万円いただきました♪
いろんなシーンの場面はそれぞれ違うユーザーが作ったオブジェクトを、
また別のユーザーが配置して鰹I作から報酬を得てます。
これは広義のCGM商品と言えるのではないでしょうか。

今回の初音ミク着歌問題は一応の終着を迎えましたが、
CGMの今後、契約のあり方について、
いろいろ考える必要がありそうです。
posted by キオ at 19:00| Comment(14) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
ぎゃぁー!リンレンじゃじゃ馬すぎるぅ〜!><
ミクで基本作っておいたんだけどまったく応用が利きません!
これはまた初期の初音ミクみたいに
調教競争になりそうですねw

でもニコニコには恥ずかしくてあげた事無いですけどw
Posted by あるる at 2007年12月27日 04:01
リンレン買ってきました。
で、ご報告なんですが(ご存じだったらごめんなさい)、セーラー服の中襟に描かれている模様、リンがト音記号、レンがヘ音記号でした。
念のためご報告まで。
急いでトラック作成に入らねばなりませんのでこれにて失礼いたします。
Posted by Jun at 2007年12月27日 10:51
インストールが終わらないので…
あと、旨の黄色いバッヂは、全体が黄色で、下部に「VOCALOID2」が襟とおなじグレーで書かれています。
また、ブーツには「Electric vocal system」と書かれています。
Posted by Jun at 2007年12月27日 10:55
キオ式データ拝見させていただいてます。いやもうびっくりー・・はさておき、CGM著作権のあり方には未だ憂慮すべき問題が山積してますね。どうしても新しい道を切り開くには、樹の株や岩石を取り除かないと平坦にはなれないんですね。でも、従来好きものだけの「けものみち」だったこの道も、優れたPVによって沢山の人が行き来するようになってくれば、必ず整地されていくものと思っています。さてもリン・レンは姉の作った道筋を受け継ぐことができるのか?
Posted by でぶぅ at 2007年12月27日 16:16
とりあえず、長文失礼。

別件
 カタログイメージのURLをメールで送っておきました。14Mbytye近くあります。今度は別ドメインですw
>Junさん
Electric Voice Systemですよ

で、本題。
>クリプトンは重い十字架を背負ってしまうのではないか

伊藤社長以下クリプトンの立ち位置からすると、JASRACによるMIDIサイト潰しから現状の音楽業界の原著作者無視の体質を知っているからこそ、敢えてその体制に果敢に挑戦しているのかもしれません。
「デサフィナード事件」で検索していただければ判りますが、極論するとJASRAC的には「楽器」さえも、著作権侵害の構成要素として訴える可能性があるのですから…。

出口に関しても、一つの解として権利関係の移譲条件を明確にした上で「うぇぶたまww」との協業等を始めているのかもしれません。
http://www.tv-tokyo.co.jp/webtamaww/hatsune.html

>その際、契約書の交換はせず、
>基本的に覚書に同意するだけです。

権利自体の買取は私も否定しませんし、「さし絵スタジオ」に関しても、権利関係の処理が明確になっているはずです。今回の件に関して言えば、「管理」=「信託」と言う無茶苦茶な論理で相手に説明しているのが、最大の問題ではないかと。
#Ika_MO氏の希望であった「二次創作を制限しない」というのを平気で踏みにじったわけですから。
#結果、その煽りをくらって、SHBまで制限を受ける始末…orz
#しかも、「JASRACと協議中(=契約すると確定した訳ではない)」であることを知りながら、ニコニコ動画が支払う方向で調整中という(ニコニコ動画経営にまで勝手に口を出す)無責任なコメントまで残す始末。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20363813,00.htm

>CGMの今後、契約のあり方について、
>いろいろ考える必要がありそうです。

個人的には、CD化や映像化にしても、その配分の内訳をあえて公開して、販売を行うとかやって欲しいと思ってます。
#コンピレーションアルバムでも、PV集でも、一律\1500円でお願いします。これなら全国一律Amazonで送料無料になるのでw

でも、melody.exe Ver1.5は映像化販売は期待薄ですねぇ。
なにせ、2000枚のサムネイルの権利処理がw
Posted by tammy at 2007年12月27日 16:28
>あるるさん
>でもニコニコには恥ずかしくてあげた事無いですけどw

確かに自分で作詞作曲したのを公衆の面前に晒すというのは勇気が要りますね〜
私は自分の作った3DCGをこうして晒してますが、自分で色塗り陰影をつけたわけでなく、コンピューターソフトが作ってくれた絵なので、あまり自分の描いた絵って気がしません。
そのへん、初音ミクで作った曲と似かよってるかもしれません。勇気を出してさらしてみてはどうでしょうw

>Junさん
まずは某所での一番乗りおめでとうございます!
レン、凄く難しそうですね〜
独特の不思議な曲と歌詞が相変わらず素敵です、調教を詰めたやつ期待してます!

>でぶぅさん

正直CGMなんて言葉、今年になって、いや、ミクが注目されてきて初めて知った言葉でした。
まずは問題点が見つかってきたところでしょうか、これが一つ一つ整地されてくれば明るい未来が見えてきそうです。

>tammyさん

イメージありがとうございます!
これでリン、レンの制作を詰めていけそうです、あと設定資料集を注文してるのでそれも参考にしようかなと思ってます。
>「デサフィナード事件」

事件名は覚えてませんでしたが、概要は知ってました、Jの悪評の代名詞と言えるでしょう。
古参のDTMer、そしてCGMにとって不倶戴天の敵なんでしょうね〜

まあ大変でしょうがクリプトン社の頑張りに期待しましょう。

>個人的には、CD化や映像化にしても、その配分の内訳をあえて公開して、販売を行うとかやって欲しいと思ってます。

二者の間で秘密裏に行っている契約もパブリックなフォーマットを作り、それに同意することで確約を済ませ、契約業務の簡易化が出来ないかなぁって思ってます。

>でも、melody.exe Ver1.5は映像化販売は期待薄ですねぇ。
なにせ、2000枚のサムネイルの権利処理がw

そのことには気付きませんでしたw
権利処理死ぬわw
Posted by キオ at 2007年12月28日 21:00
この件で気になったのは
『業界』の『通例』という言葉が結構ドワンゴから出て来る事。
私の印象ではドワンゴ側がキッチリ説明しないでマイルールで勝手に事を進めて既成事実化を進めたとしか見えない。
ニコニコ発祥でJASRACに登録されて二次利用はニコニコサイドが払う?
普通に考えてもおかしいと思いませんか?

今回の件はモナー騒動と根は一緒だと思います。
Posted by 九重 at 2007年12月28日 22:49
>九重さん

>ドワンゴ側がキッチリ説明しないでマイルールで勝手に事を進めて既成事実化を進めたとしか見えない。

表面から見たらそう見えますね、だからこそドワンゴはぼろくそ言われ、たたかれた訳です。

今回はその『業界』の『通例』が
あぶりだされ、今後は明確、事前に説明がなされるいいきっかけになったのではないでしょうか。
Posted by キオ at 2007年12月28日 23:46
著作権ではなくて、版権の話になりますけど、
ガレージキットフィギュアの場合は、当日版権制度なるものを使って、イベント主催者がアマチュアディーラーを代表して、版元に販売許諾を取りに行って、限定した条件下での販売許可を貰ってくる形になってます。

版元が1社だけなら問題が無いですけど、「某社が版権を持つアニメを元にした、別の出版社・漫画家によるコミック版のキャラ」なんてのになると、とたんに許諾が下りなくなります。
版元が複数からんでくると、とたんに難しい事になります。
今私が作ってるミクフィギュアも、ニコ動では「売るの?」なんてコメントが付いてますけど、「クリプトンのソフトウェアの腕にYAMAHAの機材がついだデザインのKei氏が描いたイメージキャライラストを元にキオ氏が3D化して、ニワンゴのニコニコ動画で発表した映像の一場を再現したフィギュア」となると、版権処理が難しくなるだろーなと思います。
いや、元々売る気は無いのですけども。
完成したらキオさんに贈りますよ。

胴体とツインテールに着手しました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1902793
Posted by ボンクラーズ総長 at 2007年12月30日 12:26
権利関係クリアするの大変ですねぇ。ミク単体でもそんな手間がいるのか…

例のmelody...PVも、キオさんと曲の中の人には連絡つくけど他はかったるいので、もしドワンゴやクリプトンが取り扱いたいのであれば「そっちでクリアしれ。あとキオさんと曲の人に正当な報酬いくようにしれ」とぶん投げるつもりです。まぁ妄想しててもメールひとつ来ないので、いい思い出として終わるでしょうがw

サムネは、クリアできなかったら他のに差し替えるって手もありますね。意味がまた変わってくるでしょうが。

純粋なオリジナル作るのって大変ですねぃ。
Posted by うっしぃ at 2007年12月30日 14:48
>ボンクラーズ総長さん

>胴体とツインテールに着手しました。

おおっ!着々と進行してますね、完成楽しみです。

>完成したらキオさんに贈りますよ。

うおっとー!!!
本当に頂けるんですか?本気にしちゃいますよw
嬉しいよーっ(´;ω;`)ブワッ

初音ミクのフィギュアについてはWFの紹介ページを見ると当日版権制度で許諾得てるんじゃないでしょうかね。

>「クリプトンのソフトウェアの腕にYAMAHAの機材がついだデザインのKei氏が描いたイメージキャライラストを元にキオ氏が3D化して、ニワンゴのニコニコ動画で発表した映像の一場を再現したフィギュア」となると、版権処理が難しくなるだろーなと思います。

そんなに難しく考えなくても良いんじゃないでしょうかね、クリプトンに許可さえ得れば・・・
なので私のデータを使って作ったモデルも許可さえ出ればWF等のイベントで販売してもかまいませんし、
権利を主張しません、その代わりに完成品のサンプルを一ついただければって思ってたんですよ〜w
売る気はないとのことですが、
当日版権がもらえれば売ってもいいんじゃないでしょうか。
もちろん、売る、売らないはボンクラーズ総長の自由ですが。

>うっしぃさん

>ぶん投げるつもりです

クリプトン、カワイソス(´;ω;`)
今のうちに権利や配分のしくみやを考えとかないと、いつまでも職人の無償の情熱に甘えていくわけにはいかないんじゃないでしょうかね〜
でもいい曲が出てくるとつい映像化してみたくなるものですよw
最近引退とか口走ってるようですが、
体は正直ですよ〜www
妄想の具現化に目覚めた者の性はそう捨てきれる物じゃありませんですとも。
Posted by キオ at 2007年12月31日 00:26
>最近引退とか口走ってるようですが
うーむ見抜かれているww

つかね、時間あればオキニの曲全部映像つけたい勢いなんですよ。でも、melody...PVですらプライベートの時間一ヵ月半つぎこんでしまいました。他のこと全くできなかったので、コレはヤバいなと。車で名曲聴いてると、脳内絵コンテがどんどんできてきて作りたくてたまらなくなるのですが、仕事や私生活がおざなりになってしまうので…。もうちょっと距離置こうかなと。「腕試しに一回試す」と決めてたのですが、あのリアクションは中毒性ありますねww 喜んでもらえるとついがんばってしまう。

Posted by うっしぃ at 2007年12月31日 02:07
こう言っては何ですが、ニコニコにアップされたものが著作権的にはどうあれ輝いて見えるのはお金目的で作られたものではないからだと思います。
そして著作権がそもそもお金のために存在している以上、それを蔑ろにするのはある意味正しいのです。
無償の情熱は、有償においても発揮されるのものかもしれませんが、対価を意識したとき同じものになるのかは疑問です。
Posted by sasa at 2007年12月31日 02:16
誤解の受けやすいもの書いてしまい申し訳有りませんでした。
上で言う著作権と、クリエイターさんが守りたい自分の作品の精神は別物というつもりです。
Posted by sasa at 2007年12月31日 02:24
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/8808575

この記事へのトラックバック