2010年09月30日

六角ユーザーのためのPMD作成手順メモ(その7 ボーン位置合わせ編)

前回の続き〜

標準モデルの咲音メイコの骨を移植しましたが
大きさがあってないのでズレてます。
今回はこれを合わせる作業になりますが
その前にPMDViewの操作を大雑把に説明すると…
選択:の「頂」は頂点選択モードです。
100928-1.jpg
これと範囲:の□がオンになってる状態で
マウスを左ドラッグしてモデルの一部を囲むと
その部分の頂点のみが選択されます。
100928-2.jpg
すると、その部分を操作する円形の操作ハンドルが表示されます。
X、Y、Z、方向に矢印が付いてますのでその先端を
マウスで掴んで移動させることが出来ます。
また赤、青、緑のサークルにカーソルをあて
黄色に変わったらドラッグするとそれらの方向へ回転移動できます。
図はY軸方向の緑の矢印を掴んで上に移動させたところ。
100928-3.jpg
また円の中央の黄色の◇ボタンを
ドラッグすることで任意の方向に移動できます。

円内の四角ボタンは拡大縮小ボタンです、
四角にカーソルを合わせドラッグすると拡大縮小ができます。
図はY軸方向の緑の四角をドラッグして上下方向に拡大させた図。
100928-4.jpg

元に戻すには編集メニューから「元に戻す」を選択するか
Ctrl+Zキーで元に戻します。
100928-5.jpg

骨のみを選択するには選択:の「頂」ボタンを押して無効にし、
「骨」ボタンを押して有効にします。
骨をクリックするかドラッグして囲んで選択します。
選択された状態になると青から赤に変わります。
100928-7.jpg

またダブルクリックするとその骨以下の子ボーンを
すべて一括に選択することが出来ます。
100928-8.jpg

骨の位置合わせの説明に戻ります。
PMDViewの表示のデフォルトのパースは広角すぎて
位置合わせには向いてないので
表示設定でこれを調整します。
表示設定ウインドを開くにはPMDViewの表示メニューから
「表示設定」を選択、あるいはCtrl+Sキー、もしくは
小窓:表ボタンを押します。
100928-9.jpg

背景色はデフォルトでは白ですが
シャツの白や肌の色など見えにくい場合に
変更したいときは
表示設定ウインドの背景色をクリック、
色設定ウインドから任意の色を設定出来ます。
パースを変更するには表示設定ウインドの
設定2のタブを開き、パースクティブ(視野角/範囲)
45の値を別の数値に入れ替えます。
平行投影するには1を入力します。
100928-10.jpg

が、PMDViewでの平行投影は現行ヴァージョンだと
選択が効かなくなるなどの不具合が発生しやすく、
平行投影にした途端に極端に拡大表示され、
操作に手間取りますので
私はいつも10度設定くらいにしてます。
またボーン編集時のモデルの表示は
ワイヤーフレーム表示にしてます。
ワイヤーフレーム表示にするには
表示設定ウインドの表示形式のWireのところの○印に
チェックをいれるか、PMDViewウインドの
下の段のmode変更メニューでWireを選択します。
100928-12.jpg

変更した表示設定の内容はPMDEditorを閉じて立ち上げるたびに
リセットされますので、表示設定ウインドのファイルメニューから
「表示設定の保存」を選択してボーン編集などの名前をつけて
保存、必要なときに呼び出せるようにしておけば便利です。
100928-12-2.jpg

パースを変更しすると骨などを選択したとき
操作ハンドルが拡大表示されます。
100928-13-2.jpg

この大きさを変更するにはPMDViewウインドの
表示メニューから「選択オブジェクト管理」を選択するか
小窓:の選ボタンを押して選択オブジェクト管理ウインドを開き、
そこの一番下のサイズのレバーを操作します。
左に動かして0.15くらいにしました。
100928-15-2.jpg

骨の大きさを変更します。
骨選択ボタンのみ押して骨全体を囲んで選択します。
100928-16.jpg

操作ハンドルの四角ボタンをドラッグして
大きさを変更してもいいのですが
Y軸方向に大きくした時に足の骨が地面を突き抜けますので
オブジェクト操作ウインドで変更します。
これを開くにはPMDViewウインドの
表示メニューから「オブジェクト操作」を選択するか
小窓:の動ボタンを押します。
100928-17.jpg

足の骨を地面につけたまま大きさを変更するには
オブジェクト操作ウインドの重心座標中心のチェックを外します。
スケールのYのマス目にカーソルをあてドラッグしますと
大きさが変更されますが
変化量が大雑把なので位置合わせしずらい場合
数値入力で合わせます。
100928-18.jpg

数値入力する場合はオブジェクト操作ウインドの
値指定タブを開き、数値を入力します。
試行錯誤してみたら
Y軸方向の大きさ変更じゃなく、
X方向に1.15倍すれば正面から見た骨位置が
合うようなので、スケールの項目の
一番上のXの処に1.15を入力し
スケールボタンを押すと大きさが変化します。
100928-19.jpg
100928-20.jpg

横から見ると骨に対してややモデルが後ろに来てますので
これを修正します。
100928-21.jpg
骨位置はなるだけ動かしたくないので
今度は選択:を頂点のみにし、
ドラッグしてモデルを囲んで全頂点を選択します。
100928-22.jpg

選択した頂点をオブジェクト操作ウインドで
位置を調整します。
移動の項目の一番下のZ方向の数値に-0.5を入力、
移動ボタンを押すとモデルが前方に移動します。
100928-24.jpg
PMDEditorの基本単位ですが、
一単位が40センチくらいでしょうか。

大雑把に合わせた骨位置をより細かく調整します。
親ボーンから子ボーンへと修正していくのが基本でしょうね。
オブジェクト操作ウインドの鏡像モードに
チェックを入れます。
左右どちらか一方の骨を動かせばもう片方も
同じ移動しますので便利です。
100928-25.jpg
チェックせずに片側だけ動かしても
位置合わせ元になるボーンを選択して
PMDViewウインドの編集メニュー→「選択ボーン」→「左右ボーンの位置合わせ」で左右を揃えることができます。
100928-25-2.jpg

材質を表示、非表示切り替えながら見やすくして骨位置を修正します。
100928-29.jpg

脚と手が重なって見えにくく調整しずらいですね〜
100928-30.jpg
これは「肌」の材質名に手足が統合されてるからですが
スキニングするときにも不便なので
別の材質に分離することにします。
PMDViewウインドの選択:の「頂」「面」を有効にして
下半身のみを選択します。
100928-32.jpg

編集メニューから「選択面」→「新規材質へ取り出し」を選択。
100928-33.jpg

すると確認ウインドが開きますので「はい」を押します。
100928-34.jpg

材質リストにこの部分が新規材質として登録されましたので
下半身と名付けます。
名付けたら材質リストをテキスト出力で変更を保存します。
100928-35.jpg

手のみの表示にしてボーン位置調整〜
100928-36.jpg

足、スカート、髪とボーン位置を調整していきます。
100928-27.jpg
100928-37.jpg
100928-38.jpg

ボーン位置を調整しました。
100928-39.jpg
次回はこのボーンに頂点を関連付ける作業(スキニング)をします。
posted by キオ at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 六角→MMD
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