2010年09月20日

六角ユーザーのためのPMD作成手順メモ(その5 顔PMD作成編)

全回書き出した顔のXファイルをPMDEditorにインポートして
PMD化、表情モーフも設定します。

PMDEditorはこちらにアップされてますので
さがしてください。
2010/09/20現在の最新バージョンは0.0.6.3です。
MMDアクセサリアップローダー(小物版)


PMDEditorを立ち上げるとこんな感じで
PMD編集ウインドとViewウインドが開きます。
100919-1.jpg

PMD編集ウインドのファイル→インポート→Xファイル
で顔のXファイルを選択します。
100919-2.jpg

するとファイルが読み込まれ、
サイズ調整のウインドが開きます。
このまま1.0でOKをクリックします。
100919-3.jpg

Viewウィンドに顔が表示されてますが
のっぺりとした感じです、
これは材質設定がされてないためです。
その材質設定から始めてみます。
PMD編集の材質タブを開きます。
100919-4.jpg

材質リストには六角でパーツ分け、色分けされた
部位がリストされてます。
この顔はテクスチャ一枚なのでパーツ分けされた
リストになります。
でも材質0とか1じゃどの部位なのかわからないので
これを特定する作業に入ります。
PMDViewウインドの表示→頂点/材質マスキングを
選択するか、ウインドの小窓:絞ボタンを押します。
100919-4-2.jpg
すると頂点/材質マスキングウインドが開きます。
100919-5.jpg

そこの編集メニューから「材質での個別パーツ表示」を
選択します。
100919-6.jpg

するとViewウインドの顔の画像が消えますが
100919-7.jpg
材質の□マスにチェックを入れると、その材質のみが
表示され特定することが出来ます。
特定したら材質に名前をつけておくと後々便利です。
材質0のマスにチェックを入れると歯茎、舌が表示されますので
その項目のところで右クリックしサブメニューから
材質名の変更を選択します。
100919-8.jpg
材質名の変更ウインドが開きますので
「歯と歯茎」と名前をつけます。
同様に続けて材質のマスにチェックを入れていき
材質を特定して名前をつけていきます。
100919-9.jpg

六角と違い、PMDEditorは材質名を
テキストファイルにして保存する必要があります。
材質にすべて名前をつけたら
100919-10.jpg

ファイルメニューから「材質名の保存」を選択、
100919-11.jpg

顔フォルダ内に保存します。
100919-12.jpg

とりあえずここでPMDも保存します。
ファイルメニューから「名前をつけて保存」を選択、
顔フォルダ内に保存します。
PMDファイルはテクスチャーと材質名を
同フォルダ内から参照しますので
別の処に保存するとそれらが反映されなくなるので
ご注意を。

MMDで顔のPMDを読み込むとこんな感じで
かなり白飛びしてます。
100919-13.jpg
これは材質の各パラメータを設定してないからです。
これらの設定をしますが簡単に解説すると

Diffuse・・・素材そのものの色を示します。
顔PMDではテクスチャーが貼られてるので白になってますが
六角でポリゴンに流し込んだ色が反映されます。
文字の下の□をクリックするとおなじみの
色設定ウインドが開きますのでこれで設定できます。
またR、G、B、の数値入力でも設定できるようになってます。
テクスチャーが貼られてる場合は通常は白のままです。
Aは透明度の設定ボックスで0から1の間の数値を
入力して材質の透明度を設定出来ます。

Specular・・・六角での光沢色のことです。
Ambient・・・周囲光のことですが
感覚的には陰の色合いと思っていいかも

材質リストから顔を選択し、
Specularを赤、Ambientを青に設定してみたらこうなります。
100919-14.jpg

Shininess・・・光沢の範囲になります、数値を大きく入力すると
光沢色の範囲が狭くなります。
先程の設定でShininessを0から20にするとこうなります。
100919-15.jpg

輪郭/影・・・0もしくは1を入力します。
1を入力することで輪郭線を表示出来ます。

テクスチャの項目はその材質に貼られたテクスチャで
名前の入力で変更できます。
スフィアは六角で言うところの環境マップのことです。
BMP形式の画像を、拡張子のbmpをsphに書き換えて
作成することが出来ます。

材質は顔のまま
Specularの色を黒にして光沢を無くします。
Ambientはグレーにして輪郭/影を1にします。
100919-16.jpg

Toonテクスチャは参照するToonテクスチャ画像によって
陰影の付き方や陰の色合いを変更することが出来ます。
Toon03.bmpに変更するとこんな感じ。
100919-17.jpg

Toon05.bmpはこんな感じで柔らかい印象になります。
100919-18.jpg
私はもっぱらこの感じが好みなので主にこれを使用してますが
各自の好みで設定して構いません、
またこのToonテクスチャは自作することで
独自の効果を出せます。

残りの歯や目などの材質もSpecularの色を黒、
Ambientはグレーにしますが
輪郭線は出したくないので
輪郭/影は0にして材質名を上書き保存します。

次にPMD編集の表情タブを開きます。
表情リストにはまだ何にもありません。
100919-19.jpg

編集メニューから表情→新規表情-追加を選択します。
100919-20.jpg

すると新規表情-追加ウインドが開きます。
100919-21.jpg

パラメータの分類 まゆ はそのままにして
表情フォルダからまゆフォルダを開き、
その中のXファイルをすべて選択、
新規表情-追加ウインドへドラッグします。
100919-22.jpg

確認のウインドが開きますので「はい」を選択。
100919-23.jpg

モデルの倍率変更のウインドが出ますが
1.0のままOKを押します。
100919-24.jpg

しばらくすると(数秒くらい)表情の読み込みが
完了して確認のウインドが出ます。
100919-25.jpg
OKを押しますと続けて作成するかの確認ウインドが
開きます。
続ける場合OKを押します。
100919-26.jpg

パラメータの分類で「まゆ」から「目」に変更します。
100919-27.jpg

「まゆ」の時と同様、「目」のフォルダから
Xファイルを新規表情-追加ウインドへドラッグします。
100919-28.jpg

「目」の表情を読み込ませたら、やはり同様に
「リップ」「その他」をドラッグしていって
表情を設定していきます。
100919-29.jpg
100919-30.jpg

全部の設定が終わると
PMD編集ウインドの表情タブの表情リストに
各表情が設定されています。
ここで表情がちゃんと変形するか確認してみます。
Viewウインドの右端のTボタンを押すと
変形確認のTrancformViewウインドと変形操作ウインドが
開きます。
100919-31.jpg

表情を確認するには変形操作ウインドで表情の項目から
各表情を選び、横にある変化量レバーを操作するか
1のボタンを押して確認します。
100919-32.jpg

今までに失敗したことはないのですが
全部の変形がうまく行かないときはベースとなった
無表情状態が壊れているかもしれません、
Xファイル書き出しからやり直してください。

問題なければ上書き保存します。
次回は胴体のインポート、骨入れ準備の予定。
posted by キオ at 22:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 六角→MMD
この記事へのコメント
キオ様はじめまして。素晴らしい作品の数々楽しく拝見させて頂いております。
六角大王モデリング&PMD化している私めにとって、詳細な解説大変参考になり、感謝感激です。
今のところ変換が容易(ウェイト設定が楽)なロボット物ばかり作成している底辺モデラーですが、ゆくゆくは本解説を参考にして人物モデルにも挑戦していきたいと思います。
Posted by アッセンブルP at 2010年09月24日 16:46
>アッセンブルPさん

どうも〜

>六角大王モデリング&PMD化している私めにとって、詳細な解説大変参考になり、感謝感激です。

そう言っていたただけるだけで私としても感謝感激です。
六角やさし絵スタジオユーザーが自作やさしスタモデルをMMD化するきっかけになってくれればと思ってます。
せっかくの優れたモデルが六角界隈だけで埋もれてしまうのはもったいないですしね〜
Posted by キオ at 2010年09月24日 21:11
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